日本では、いつの間にか、何か問題が起きたときに動くのは自分たち民間人ではなく、警察や自衛隊など公的な役割を担う人間だ、という感覚が染みついています。世界から国がなくなったらどうでしょう?世の中の治安は乱れ弱肉強食の世界になります。領土の境界がないので人は豊かのところに住みたがりますが、住んでいる人は受け入れたくないと思います。再び争いが頻発します。結果貧富の差がなくなることはありません。世界政府が方針を究極の共産主義に移行して世界憲法を制定すれば、金持ちから財産を没収して貧しい人にお金を回すことができます。一部の特権階級が地球全体を末永く支配することになります。民衆は、働く意欲が薄れ、だらだらすごしたり、あるものは刺激を求めたりします。そして、人口削減させられるでしょう。そうしないと、また革命を起こされ、今までのような歴史が繰り返されるだけでしょうから。国が無くならなかったとしても、国家のシステムが機能しないとき頼りになるのは、人びとが繋がる「顔のみえる社会関係」でしかありません。現在の日本の平和は、国際社会において、国が相当のお金を出しているから成り立っているにすぎません。平和は無料でないことを知っておくべきでしょう。もしも世界から国がなくなっても、もしも世界から宗教が無くなっても、もしも世界から戦争がなくなっても、人に欲望がある限り、争いは無くなりません。争いの発端は自分の家族や仲間を守りたいと思う愛だからです。
国に頼ろうとしたり、ただ国の制度を利用したりしようとするから、そこに不満が生まれるものです。国は国民を守ろうとしてくれています。だから国民が利用できるさまざまな制度があるのです。国民が祖国を愛するのは当然のことです。世界中、どこの国でも祖国を愛する気持ちを持っているのが普通です。日常生活に置き換えてみても同じことです。誰かを利用しようと思うから、自分にとって不都合なことが理不尽に思えてきて不満が生まれるものです。足りていないのは、互いに愛する気持ちや互いを尊重するココロではありませんか?国も会社も学校も夫婦も家族も友達も、利用しようとする対象ではなく、互いに愛すべき存在のはず。一方的に頼るのではなく、互いに助け合う関係性であるべきではないでしょうか。国を憂うことをせず、自分だけを愛するような利己的な人は、すでに日本を捨てて海外で生活を始めています。今後の日本経済だけを追い求めるなら、あなたも早く海外に脱出するべきでしょう。あなたは、愛することを忘れてはいませんか?感謝することを忘れてはいませんか?自分の都合ばかりを優先するドライな考え方をしていたら、きっとあなたのまわりに集まってくるのは、そういう人たちばかりになります。そうしたら、いつか、あなたも誰かに利用されてポイ捨てされるかもしれません。自分の都合でしかものを考えなくなると、世の中も自分の周りも不満だらけに思えてきます。そうすると、精神衛生を欠いて病気になったり、自殺を望んだりします。あなたが望む世の中はそういったドライな世の中なのですか?ネットで探してもいろいろな正論が転がっています。どこにも間違った考えなどありません。考え方に正しいも間違っているもないからです。答えは自分に向き合って自分の価値観や自分の考え方を認識し、同時に他者の立場を理解するしかありません。まずは自分のココロに素直になって生きること。そして自分の周りの人を幸せにすることから始めるべきではありませんか? |