気候変動が紛争を起こすのでしょうか?紛争をもたらすのは雨でも気温でも海面でもありません。彼らは権威、領土、金銭、復讐等の理由で戦うものであるはずです。しかし、気候変動によって雨量が減れば、水が枯渇します。農業に打撃をもたらし、食糧難に陥ります。水や食料以外にも資源が枯渇した状態になれば、雇用が悪化します。国益も減り、食料や資源を奪い合う紛争の懸念が高まります。生活の悪化が地域社会に不満を募らせ、大規模な組織犯罪につながっているケースもあります。UNHCRが発表した2021年の中間報告書によると、暴力、情勢不安、気候変動の影響で多くの人が避難を余儀なくされ、その数は8,400万人を超えました。世界各地、特にアフリカではいくつもの紛争が激化し、多くの人が国内の別の地域に避難を余儀なくされています。気候変動で紛争や難民が増えているのは紛れもない事実で、気候変動が社会、経済、政治に少なからず影響を与えているのも事実です。紛争、新型コロナウイルス、貧困、食料不安、気候危機などの事態が複合的に重なり合い、強制移動における人道的な苦境を生み出しています。日本は難民の受け入れをしていません。 |
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