京都議定書で日本は「2012年までに90年比で温室効果ガスを6%減らす」と約束しました。しかし、実際は7.8%も増やしています。1990~2005年、温室効果ガスの中でCO2の排出が11%と最も増えています。日本は世界一の石炭輸入国です。
日本は、石炭のほぼ全量を輸入しており、主な輸入先はオーストラリア、インドネシア、ロシア、カナダです。石炭はかつて国内で盛んに採掘されていましたが、1970年代以降に海外からの輸入量が国内の生産量を上回り、現在では99%以上を輸入しています。石炭は、火力発電の主力燃料として使われています。電力を作るために、石炭を燃焼させて蒸気を発生させ、タービンや発電機を回して電力を生み出す石炭火力発電が主流のようです。日本における発電量では、火力発電が原子力発電よりも多く、2022年度では火力発電が70%以上を占めています。
石炭は天然ガスの約2倍のCO2を出す燃料です。日本のCO2排出量は世界の約5%、国民1人あたり排出量で世界平均の2倍を超えています。日本のCO2の約70%は電力や製鉄など産業分野から出ています。家庭部門のCO2排出量は全体の約20%。2008~12年の約束で、2050年には60~80%削減の目標が控えています。たとえ家庭部門をゼロにしても、目標を達成できません。そして、政府と電力会社は原子力発電を「CO2を出さないクリーンエネルギー」と呼び、「原子力立国計画」で拡大路線をとっています。
原子力発電には「発電時にCO2を排出しない」「発電コストが安定している」というメリットがあります。エネルギーの供給安定性と経済性を維持しながらCO2排出を最大限削減することができます。
原子力発電と原子爆弾は、核分裂という原理を共有しています。つまり、原発があれば、すぐに核兵器が作れるということです。日本には「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」という「非核3原則」がありますが、原子力発電を推進することはこれには該当しません。つまり、これは、他国を欺きながら、核を持っておくという意味になるわけです。
頭のいい政治家の皆さんは、表立っては言えないまでも、そんな原子力発電所という核の隠れ蓑を用意しているということなのかもしれません。それは決して間違った考え方ではないのかもしれません。国際的な紛争が予想される時代ですから・・・・ |