もしも、購入した土地にドラム缶が放置されていたら要注意です。液体ならまず劇薬やかなり人体に有害なものであることが考えられます。個人でなんとかできる代物ではありません。ドラム缶の中がコンクリートで固められているようならもっとまずいです。コンクリート詰めの遺体がその中に入っている可能性も少なくありません。コンクリートとは、セメントと砂や砂利等を水で混ぜたものです。しばらくするとカチンカチンに固まります。最近では水に混ぜるだけのタイプもホームセンターで売られています。よくサスペンスドラマや小説に出てくるパターンですね。ドラム缶を発見したら、写真をとって警察署で見せましょう。まずは警察に相談することから始めましょう。勝手に触ると自分の指紋が付いてしまいますのでご注意ください。普通に暮らしていたらなかなか経験できることではありませんので、貴重な経験になります。その後、そんな場所でソロキャンプする人がいたら尊敬に値します。
きっと最初は警察犬が導入されるのでしょう。 犬の嗅覚でなら露出したコンクリートの遺体臭にも反応があるのでしょう。その後、X線などを利用したレントゲンによるコンクリート内部透過方法や 音波の反射・輻射を利用した超音波解析などで調べることになるでしょう。コンクリート内部の空洞や異物が画面に映し出されます。コンクリート詰めの死体は、内臓を中心に腐敗し「屍ろう化」します。脾臓や食道粘膜は「自家融解」といって細胞成分が消化・分解される現象が発現します。そして、コンクリートの中で『空気遮断』の状態におちいるため死体は「屍ろう化」していきます。「屍ろう化」とは、灰白色の柔らかいチーズ様や、カビ臭い石膏様のような硬化した状態のことです。それにしても、犯罪者はなぜ遺体をドラム缶にコンクリート詰めしたがるのでしょう?死体を遺棄したいけど、運ぶ途中で見つかったり、捨てるところを見られたり…というリスクがあり、また自分自身が忙しくてすぐには遺棄できない。死体というのは放っておけば腐乱して尋常でない悪臭を発するので、そのまま隠しておくわけにもいかない。そんな理由で、臭い対策として安価で効果的なのが「ドラム缶にコンクリ詰め」なのでしょう。本来は、ドラム缶ごと海にでも投げ込めば海底に沈んで二度と見つからないようにできます。でも、実際には、海よりも山でドラム缶は見つかります。しかし、投棄する場面を他人に目撃されてしまっては、一発アウトです。それと、なにより運ぶのが一苦労です。一般的なドラム缶のサイズ200ℓにコンクリートを満杯にしたら500kg近くなります。外国映画に出てくるのは大型のスーツケースから死体が出てくる場面。土中深くからスーツケースが出てくるのも怖いですね。壺の中から金銀小判が出てきちゃったらすごいです。いずれにしても、購入した以上は所有者責任がありますから、自分の費用でなんとかするしかないわけですが、何が出てくるかわからないのが不動産を手に入れる際の醍醐味でしょう。 |