■NATURE / 森へ帰ろう022:素敵な国立公園内の土地
□素敵な国立公園内の土地
国立公園に指定されている土地は、必ずしも国有ではありません。国立公園は2011年現在、全国29箇所。面積約209万ヘクタール(日本国土の約5.5%)あり、その内訳は、国有地:61.9%,、公有地:12.5%、 私有地:25.6%となっています。国立公園内の別荘地は、保養には最適です。ところが、こんな土地には別荘を建てることはできません。自然公園法による自然公園には、国立公園・国定公園・都道府県自然公園の3種があります。自然の風景を守ること、つまり風致を維持するため環境大臣が指定しているる地域です。自然公園法に定める保護の対象は「自然の風景地」であり、厳密に言えば「自然環境保全」や「生物多様性保全」とは概念が異なります。ただし、人が感じる風景には視覚だけでなく、五感で感じるものまでが含まれていて、自然を包括的に認識することにより自然環境の保全や生物多様性の保全にも大きく寄与しています。売買の際には、国立公園の指定があるかどうかを事前に確認しておく必要があります。購入しても何もできません。国立公園にあっては環境大臣、国定公園にあっては都道府県知事の許可を受けなければ、次の行為をすることができません。 ① 工作物を新築・改築・増築すること ② 木竹を伐採すること ③ 鉱物を採掘または採取すること ④ 河川・湖沼等の水位または水量に増減を及ぼさせること ⑤ 広告物の掲出または設置 ⑥ 水面の埋立または干拓 ⑦ 土地の開墾その他土地の形状の変更 ⑧ 高山植物その他環境大臣が指定する植物の採取 ⑨ 屋根・壁画・塀・橋・鉄塔等の色彩の変更 ⑩ 道路・広場・田・畑・宅地以外への車馬の乗り入れまたは航空機の着陸