森林浴は日本発祥のものです。アメリカでも「Shinrin-yoku」というワードで通じます。私たち日本人が思っている以上に、世界で森林浴が注目されている証拠です。森林浴は、健康のための「森林療法」としてに発展しました。そして、さらに、「森林ヨガ」「森林瞑想」「森林マッサージ」などのアクティビティに進化を始めています。
2012年より米サンフランシスコを拠点に活動する「Nature Forest Therapy」という団体では、日本の森林浴の習慣から影響を受けて、森林セラピーガイドの育成プログラムを実施しています。7日間の集中トレーニングを受けたあとに、6ヶ月間の実習をおこなうというこの長期プログラムを実践しているそうです。カリフォルニア北部だけではなく、ニュージーランド、アイルランド、カナダ等でも開催しているようです。授業料は3210米ドル(約35万円)。森林セラピーウォークの基本、自然と森林のリサーチと知識、森林セラピーガイドが知っておくべきことと、できること、ガイド方法のフレームワークを学ぶようです。ちなみに、私自身はお金を払ってわざわざ難しいことを覚えることに、余計にストレスを感じてしまします。理論よりも実践が大切です。森の風景を見るだけでもいいです。 ただ森を眺めるだけでも血圧を下げたり、脳の活動を鎮静化するなどの作用をもたらします。
森林浴を英語にすると、「フォレストベイジング」という言い方になります。「フォレストベイジング」とは、森の中で行うアクティビティのこと。欧米で注目されているアクティビティです。森林浴のついでに、瞑想やマッサージなどを複合的に付け加えると「フォレストベイジング」になります。アメリカの新聞「ワシントンポスト」やニュース雑誌「タイム誌」では、「フォレストベイジング」が気軽に楽しめるアクティビティとして紹介されています。
「森林セラピー」という表現がありますが、一般的には使用してはならないことになっています。NPO法人森林セラピーソサエティが独自に森林でヨガやマッサージ、瞑想をやっていることに限定されるようです。森林セラピー基地を認定したり、森林セラピスト資格を発行したりしているビジネスですので、安易に使用しないようにしてください。ちなみに認定等はかなりの高額になるようです。「森林セラピー」「森林セラピスト」「セラピーロード」は全て商標登録されています。NPO法人日本森林療法協会なるものもありますが、こちらも森林セルフケアサポーターなどの資格を発行するビジネスモデルのようです。「森林セラピー」というワードは使えませんのでご注意ください。でもわざわざ商標登録までして一般的に使えなくしているようですので、どうも金儲け主義の香りがするのが残念です。もうこれ以上、言葉の独り占めなんてしないでね!!それにしても、よく「森林セラピー」で取れましたね!それがすごい!
ちなみに「森林療法」や「森林浴」という言葉は商標登録されていません。「森林ヨガ」「森林瞑想」「森林マッサージ」などを使用するのも、なんら法的な制約を受けませんので、こっちを使うようにしましょう。先に使ったほうに既得権が生まれるので、後からは商標登録できませんから、どんどん使いましょう。 |