世界の森林面積は約40.3億ヘクタールで、全陸地面積の約31%を占めています。しかし、世界の森林は減少を続けており、毎年520万ヘクタールが減少しています。世界の森林面積は1990-2020年の30年間で1億7800万haが減少しました。日本の国土の約5倍に相当します。日本は森林の割合(森林率)が国土の67%を占め、森林大国と言われています。また日本の国土の約7割を森林が占めます。面積に換算すると約2500万ヘクタールです。日本の森林率は先進国の中では、フィンランドに次いで第2位。世界でも有数の森林大国といえます。ちなみに世界の森林率の平均は約31%です。日本は資源のない国とよくいわれますが、森林資源については乏しいわけではなく、実は使われずにいるという現状もあります。日本では、森林面積は過去50年間増減なしです。日本の森林面積が減っていないのは、伐った分だけ苗木を植えるという習慣があるからです。これは世界的に見ても、とても珍しく同時に素晴らしいことです。数十年もたてば、日本の森はもっと世界から注目されるのではないでしょうか。日本が今後目指すべき方向は、GDPにおける経済的な発展を目指すよりも、世界に誇るべき「日本の森」という資源ををPRすべきなのかもしれません。
■『森』『林』『森林』の意味の違いは以下の通りです。
『森』は、木々がこんもりと生い茂っているところ。多種多様な木があって、深く生い茂るようなところ。人があまり立ち入らないようなところ。『林』は、同じ種類の木々が多数立ち並んでいて、木と木の間隔が狭くなく、人が立ち入りやすいところ。『森林』は、『森』と『林』を含んだところで、『森』よりもはるかに広範囲に渡って木々が生い茂ったところ。
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