森はたくさんの恵みをもたらしてくれます。私たちは、空気のありがたみを感じることがないように、森があることで素晴らしい恩恵を預かっていることになかなか気づかないでいます。森は私たち人間を生かしてくれる原点の場所です。水を育み、酸素を育み、たくさんの命を育み、目に見えない香りやイオンや揮発性物質は、私たち人間に健康をくれます。私たちが健康に暮らすためには、森を残して生態系の豊かな循環を取り戻すことが大切です。自然がどんなふうに私たちに良い影響をもたらしているのかをまとめてみました。
「ハイパーソニックサウンド」とは、人間の耳に聞こえる周波数の上限を超えて複雑に変化する自然界の音のことですが、多様な動植物たちが暮らす自然環境では、人間も耳では聞こえない超高周波数を身体の表面から受けることで、基幹脳の血流が増加して、健康増進、やすらぎなどをもたらしてくれることが科学的に証明されています。当たり前の話ですが、オーディオで生音は出ません。オーディオ機器は、CDやレコードに記録されたデータを再生する装置です。パソコンやモバイル端末から生音・・・
人間の身体が細胞でできているのは当たり前に知っていることと思います。それでは、細胞って何ですか?細胞とは、「すべての生物における基本的な構成要素であり、自らコピーをつくって増殖することができる。核と細胞質からなり、物質の出入りを調節する働きをもつ細胞膜に包まれていて、核には、その細胞の遺伝物質である染色体、リボソームをつくる核小体が含まれていて・・・」ざっとこんな感じで理解されていると思います。答えをお伝えします。細胞のひとつひとつが生物で・・・
「細菌」とか「微生物」と聞くと、思わず除菌しようと考えてしまう人たちが多いですが、人間に悪さをする「病原菌」は、ごく一部でしかありません。その「病原菌」をシャットアウトするには、人間の味方である「常在菌」を増やしかありません。シューっとやってしまうと、病原菌だけでなく常在菌も一緒に殺すことになります。あのテレビCMはもう流さないでほしいくらいです。間違った洗脳の賜物でしかありません。ノーベル賞を受賞した遺伝学者 J. Lederbergは、Science誌上で・・・
植物にはさまざまなセンサーがあります。植物に神経はありませんが、痛みを感じる植物特有の器官があります。それは養分を運ぶ師管。 植物が虫や草食動物に食べられたり、人間に切られたりすると、傷ついた細胞からグルタミン酸が流出します。このグルタミン酸がグルタミン酸受容体に結合することで、細胞内にCa2⁺シグナル(傷害情報)が発生し、養分を運ぶための師管を通って、全身に伝搬するしくみです。これまで接触や日光に対して植物が反応することは知られていましたが、最近では・・・
『種の起源』(1859年)で有名なダーウィンから少し遅れて登場したのが、ロシアの思想家ピョートル・クロポトキン(1842-1921)です。彼は、お互いに助け合うことのできる種こそ生存競争を勝ち抜く能力に長けていると言っています。「相互扶助」にこそが力があると言っています。草原で夢中に草を食べるシカの集団は、外敵の襲来を互いに気にしていて、仲間の動きもみながら、見張りをしています。そして、そのうちの一匹が敵に気付いた瞬間に、群れは一斉に逃げます。サルの仲間・・・