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NATURE / 森へ帰ろう009:皇居の自然

 
 
皇居の自然
 
 

□皇居は生態系が確立されたユートピア

皇居は、東京の中心部に位置する皇居の総面積は115万平方メートル。東京ドーム約25個分。東京ディズニーランドがすっぽり2つ入る大きさです。皇居外苑も含めると総面積は230万㎡。東京ドーム49個分にもなります。皇居は千代田区の面積の約12%を占めていることになります。そこは、いわば「離れ小島」というような環境です。東京23区内の巨木の約20%は皇居内にあると言われています。ここは、夏の平均気温が周辺より約2℃低いなど、「クールアイランド効果」を都心にもたらしていることが環境省の調査で明らかになっています。皇居はエリアに分かれていて、大きく、「皇居東御苑」「皇居外苑」「宮殿地区」「吹上御所」の4エリアに分かれます。江戸城本丸跡周辺の「東御苑」には手入れの行き届いた庭園や古い建造物もあります。西北の隅には各都道府県から寄せられた樹木が大切に育てられ、皇居に根を下しています。天皇、皇后両陛下が住まわれている「御所」や宮中三殿のある吹上地区もあります。天皇陛下のプライベートゾーン「吹上御苑」には、原生林のように巨木が生い茂っていて、生態系が維持されています。皇居の生物相調査では、皇居が都区内で最も蘚苔類相が豊富であり、外苑の石垣には天然記念物ヒカリゴケが自生しています。皇居に生息するタヌキの数は糞などから推定15頭。皇居のお濠で飼育されている白鳥は10羽前後。国立科学博物館が1996年から5年かけ行なった生物調査で、1600種以上の植物と、4200種以上の生物が確認され、多くの新種や絶滅危惧種が見つかっています。もしも、天皇陛下がモダンで洒落た高層ビルにお住まいだったとしたら、皆さんはそんな姿を想像できますか?また、どう思われますか?おかしいでしょう?そうです。私たちのココロは自然と共生する生き方が最も自然であることを知っているのです。

昭和天皇が生物学の研究を行っていたことはよく知られています。生物学者として世界的に高い評価も得ていました。研究の対象はヒドロゾアと粘菌。どちらの生物も植物なのか動物なのか、単純に分類できない、不思議な特性を持っているものです。そして、昭和天皇は植物学者としての顔もお持ちでした。毎年のように静養した那須御用邸では、自生する植物を観察分類し、「那須の植物」など3冊の著書を執筆されました。「雑草という名の植物はない」という昭和天皇のお言葉は、「雑草」と言った侍従に向けておっしゃったといわれていますが、名もなき生物に終生目を向けた、昭和天皇のお人柄が感じられるお言葉です。昭和天皇は「皇居の植物」という著書も著されています。広大な面積を持つ皇居には多様な植物が自生しており、かつて吹上御苑は人の手が入った立派な庭園でしたが、「いつもきれいに刈り込んだ庭園よりも、むしろ野草の生える庭がいい」という昭和天皇のご希望で、自然園に戻されました。「皇居の植物」には1470種もの植物が記載されていますが、刊行されたのは昭和天皇の崩御(昭和64年1月7日)の後、平成元年11月のことでした。昭和天皇は病床においても「皇居の植物」の校正をされたといいます。「皇居が無くなれば、都内の渋滞が大幅に緩和されて経済が豊かになる」と言っているユーチューバーがいましたが、とても遺憾に思います。

 
 
 
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