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NATURE / 森へ帰ろう019:光害をご存じですか?

 
 
光害をご存じですか?
 
 

□光害をご存じですか?

光害(ひかりがい)とは・・・過剰あるいは不適切に設置・運用された照明がもたらす悪影響のことです。照明は私たちの生活に必要不可欠なもので、多大な恩恵をもたらしてくれますが、負の側面もあります。地球上に生息する多くの生物が、光に引き寄せられたり、または光を避けたりと、光に対して何らかの反応を示します。人間が電気を使うことで、生態系のリズムを破壊しているとも言えます。特に夜行性の動物や昆虫たちは、明るい時間が増えることで活動できる時間が減ります。餌探しのための行動が制約されてしまいます。多くの生物学者は、夜間の照明が昆虫や鳥類の飛行能力を妨害していると考えています。ウミガメや渡り鳥、ホタルなどへの深刻な影響はよく知られています。街灯のそばに立っている街路樹は、紅葉のタイミングが遅れることがあることも報告されています。これは、植物の寿命にも影響を与えます。稲の生育にも関係します。稲も明るい街灯から照らされ続けた場合に、異常出穂や稔実障害が発生することが報告されています。植物には、短日植物と長日植物があります。昼の時間が短くなると花をつける植物を短日植物といい、夜の時間が短くなると花をつける植物を長日植物といいます。キク、アサガオ、オナモミなどが短日植物。コムギ、シロイヌナズナ、ナデシコ、ヒヨス、ホウレンソウ、ムクゲ、ムシトリナデシコ、ルリハコベなどが長日植物の代表格です。例えば、小麦生産農家の畑の横に住宅や街灯が立った場合に、小麦はいつまでも日が暮れずに明るいために、いつまで経っても受粉しないということになります。花をつけなければもちろん身もつきませんから、出荷ができないというわけです。農家はこれに悲鳴を上げ、裁判で勝ったという話を聞いたことがあります。夜間の照明は、単に人間だけが明るくて便利だという側面だけではないのですね。

光害は、私たち人間にも影響を及ぼします。人間も過剰な光によって体内バランスが崩れてしまう恐れがあります。人間は約24時間サイクルの体内時計を持っていますが、夜に強い光を浴びてしまうとホルモンの分泌リズムが乱され、その結果、睡眠障害をはじめとするさまざまな病気を引き起こすことにつながるのです。PCやスマートフォンなどから多く出ているブルーライトという光の成分は特にその効果が大きく、近年問題となっていますよね。また、快適性に関しては、例えば、家の前の街灯の光が窓から差し込んで、寝室を一晩中照らし、睡眠の妨害となる、といった状況があります。屋外の広告看板が眩しかったり、動きを伴う光だった場合は、たとえ睡眠時でなくても不快さの原因になりえます。また、明るすぎる光が街に溢れていると、景観が崩されてしまい、快適な空間が損なわれるということも考えられるのです。そして、安全性に関してですが、歩行者や運転者の目に強く眩しい光が入ってしまうと、目がくらんで周りが見えなくなり、事故につながる可能性があります。視野の中での明るい領域と暗い領域の差が大きいと、目は明るいほうに順応し、暗い領域が見えにくくなってしまいます。少し遠くにある眩しい照明によって、すぐ足元の危険な段差や、暗闇に潜む不審者に気付けない状況が起こり得ます。科学者は天体観測ができません。地球に向かってくる隕石を早く見つけることができません。そもそも、過剰・不必要な光の使用は、エネルギーの浪費であることは明らかです。現代社会や家庭内における照明によるエネルギー消費の割合は大きく、電気代の無駄であり、地球温暖化にもつながっているのです。電気を無駄に消費しながら、人間は、やれ原子力発電がダメだとか、太陽光発電もダメだとか、議論しています。今まで放置されてきた光害問題。他の生き物たちを苦しませ続けてきた光害問題。日本ではまだ抜本的な解決策が図られていません。とりあえず、夜間の時間帯に看板やネオンをギラギラさせることに税金をかけるという方法もあると思いますが、いかがなものでしょう?

 
 
 
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