密を避けつつ楽しい時間を過ごせることから、アウトドアやキャンプが人気を集めています。キャンプ人気が高まるにつれ、山を買うことも注目されています。「山を買う」とは、山ひとつを丸ごと購入するのではなく、ひとつの山の一地権者になり、山の一部を所有するということです。ヒロシさんなど、山を購入する芸能人がメディアで取り上げられたことから、最近山を買うことに注目する方たちも増えてきました。山を買うことができれば、「おらが山」を持つ優越感を味わえます。自分や家族だけのプライベート空間で存分にアウトドアを満喫できる点が大きなメリットです。個人で山を買うには、「森林組合に相談する」「地元不動産業者を訪問する」という方法があります。そのほか、「山いちば」「山林バンク」「山林売買.net」「森林.net」など、山林売買を仲介するサイトを利用する方法もあります。「家いちば」の掲示板や「ジモティ」などにも情報が出ることがあります。
山の値段は、立地場所や接道案件、急斜面かどうかなど、多くの条件によっても異なります。都市部近くであれば1000〜5000円/平米、農村近くであれば100~1000円/平米が目安です。山は固定資産評価額が比較的低いため、宅地などに比べて固定資産税も安くなります。その山が「保安林」に指定されていると、固定資産税が免除になるところもあります。保安林とは、水源の涵養、土砂の崩壊その他の災害の防備、生活環境の保全・形成等、特定の公益目的を達成するため、農林水産大臣又は都道府県知事によって指定される森林です。保安林では、それぞれの目的に沿った森林の機能を確保するため、立木の伐採や土地の形質の変更等が規制されます。
ソロキャンパーあこがれの山林。ときどき、ネット上に「0円物件」や「山林あげます」の情報が出ることがあります。遺産相続で山をもらったけど、実際に使い道がないとか、持っているだけだとしても災害のリスクがあるし、固定資産税もかかるからという理由でこうなる場合がほとんどでしょう。関東「茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川」で山林をあげますという情報はまずありませんが、廃村が近い山奥やへき地、地方であれば、たまに情報が出ますので、縁があればぜひ手に入れてください。月の土地の権利を買うよりもずっと現実的です。 |