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■PHILOSOPHY / 003:文明と引き換えに失ったもの

 
 
文明と引き換えに失ったもの
 

□文明と引き換えに失ったもの

現代の私たちは、便利なモノに囲まれて、近代文明を謳歌しています。しかし、文化的な生活とは・・・文明つまり現代的な便利なモノに囲まれて暮らすことではありません。「文明」と「文化」は異なる概念です。「文明」とは、物質的に生活が豊かになった状態のこと。「文化」とは、人類が培ってきた哲学・芸術・科学・宗教などの精神的活動のこと。別の言い方をすれば、「文明」は私たちの生活を豊かにするもの。「文化」は私たちの心を豊かにするものです。

それでは「文化的で豊かな心」とは、何でしょうか。それは、他人を思いやる心、生命や人権を尊重する心、自然や美しいものに感動する心、正義感や公正さを重んじる心などです。果たして私たちは、豊かな心をもって日々を暮らしていると言えるでしょうか?

文明と引き換えに私たちが失ったものを上げればきりがありません。昔は、地図を見て遠くの場所までたどり着くためには、周りの環境や太陽の位置、星の配置などを地図と照らし合わせしながら、方角を読み取ったものでした。しかし、カーナビやグーグルマップの登場によって、私たちはすっかりその感覚を無くしてしまいました。野生の自然を身をもって学習しなくなったことで、危機察知能力が無くなったことは、文明と引き換えに私たちが失ったもののひとつでしょう。空模様や空気の変化を肌で感じて、雨が降りだす気配を感じたりする能力も私たちはすっかり失いました。第六感といわれるような「理屈で説明はつかないが、鋭く物事の本質をつかむ心の働き」も失いました。数年で買い替えを余儀なくされる文明の利器の代償として支払ったものはお金だけではなさそうです。今の世の中は、物理や化学で説明のつくものや、証拠が立証できるものだけが正しいもので、それ以外は切り捨てられます。でも、物理や科学も研究が進むうちに変わるものです。証拠もそれを覆すような新たな証拠が見つかれば正しいのは相手側に移ります。

西洋に端を発するこうした近代的な価値観が私たちをすっかり染めました。一神教では自分たちだけが正しくて、他の神々はすべて間違っているという考え方です。他を認めて尊重して共生するという考え方ではありません。西洋的な考え方では、自然でさえ人間が管理しコントロールすべき対象でした。自然と共生していこうという発想で、豊かな心で豊かな暮らしを享受したいと考えるならば、私たちを取り囲む環境に私たちが自ら調和をし、情緒を尊ぶ考え方に切り替えなければなりません。支配志向は分裂を生みます。対立は争いを生みます。争いが大きくなったら、すべてが破壊されます。そうして、破滅の時を迎えます。地球はすでに何度も滅んできたという意見もあります。そうなる前に、私たちは現実を直視して、私たち自身が行動することしかありません。そうすれば、失ったものを取り戻して、それ以上のものを得ることができるはずです。

 
 
 
 

 

 
 
 
 
 
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