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■CULTURE / 500:アイヌ民族

 
 
アイヌ民族
 

アイヌ民族は、日本列島北部周辺、特に北海道で暮らしてきた先住民族です。厳しい北の大地の自然環境の中で、自然界すべてのものに感謝し無理をせず無駄をせず自然の恵みを活用してきたアイヌ文化。そこには現代の私たちが抱える問題を解決するヒントや、学ぶべき自然と共生する暮らし方が残されていました。日本列島で1万年続いた縄文文化の後、本州では稲作を中心とする弥生文化が九州から北上しましたが、津軽海峡を越えることはなく、そういった背景から、アイヌ民族は独自の文化を形成しました。日本語とは異なる言語系統、文化を持ち、明治時代に北海道が開拓されるまで、独自の文化をもって、独自の暮らし方を続けてきました。昔の北海道は、狩猟・漁撈・採集を主とした独自のアイヌ文化が中心の地でした。ところが、明治時代になると日本政府の政策により、アイヌ民族は他の地域と同じ生活、文化を強いられるようになり、衰退していくことになりました。

彼らの生活はとても合理的で衣食住において無駄がないのが特徴でした。特に学校というものは存在せず、子どもたちは集落で育てるものでした。子どもたちは、日常的に老若男女と接することで、生きることの全てを学びました。漁狩猟の方法、植物採取の注意点、道具の作り方など、生きるために必要な技術を通して、「どう生きるべきか」を学び、「何が大切なのか」を学んでいました。彼らにとってモノを使うことや狩猟や採集で食材を得ることは「神様の持ち物の一部をおすそ分けしてもらっている」ような感覚でした。彼らは、普段から資源をとりすぎないよう細心の注意を払っていて、狩猟や採集で得た魚や樹木は、皮まで衣服や靴に利用するなどして余すことなく使ってきました。動物を過剰に殺生することはしません。頂いた命を衣食住に余すことなくすべて活用します。春から秋にかけては食料となる植物を調達し、凍らせたり乾燥させたりして保存していたものを食べていました。必要以上に木を切ることもなかったので、明治以前の北海道は全道の9割が森林地帯なのでした。

 
 
 
 

 

 
 
 
 
 
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