富士山は、およそ100年周期で噴火を繰り返してきました。その中で大規模な噴火だったのは、1707年に起こった宝永大噴火です。これは、200年のスタンバイ期間を経ての噴火でした。現在は、そこから300年以上経っています。いつ噴火してもおかしくない状況であることを忘れないでください。
たまっているマグマの量から単純計算すると、次回の噴火規模は宝永大噴火の1.5倍くらいと考えられます。宝永大噴火では、横浜に10センチ、江戸に5センチも火山灰が降り積もり、昼間でも暗く、燭台の明かりを灯さねばならなかったという記録もあります。
富士山の噴火によって、首都圏にも大量の火山灰が降ることが予測されています。山梨や神奈川で約20センチ、東京都心で約10センチの堆積が予測されています。火山灰が7〜8センチ積もると、屋根の大きな建物が損傷または倒壊する可能性があります。10センチ積もると、古い建物は押しつぶされてしまう危険性もあります。
火山灰は、ガラスの破片と同じ物質でできているため、人の呼吸器に入れば健康に甚大な影響を及ぼします。目に入れば失明する可能性もあります。
火山灰は、水分を含むと電気を通す性質をもっています。停電すれば家庭で電気が使えなくなります。浄水場のモーターが停止すれば、水道もストップするかもしれません。コンピューターに入れば通信機能がダウンします。電車や車も走ることができなくなります。鉄道はレールに0.5ミリの火山灰が積もると運行が停止します。火山灰が飛行機の航路をふさぐことで、空路にも影響が出ます。陸路・空路ともに交通経路が遮断されると、物流が停止します。被災地域への物資の供給が遅れるのはもちろん、スーパーやコンビニから商品が消えることになります。当然ながら、経済にも大きな影響を及ぼします。ライフライン全てが停止し都市機能そのものが失われることになります。
富士山が噴火した場合、1カ月近く火山灰が舞うことになります。マスクにゴーグル、帽子、手袋、レインコートなどを用意しておく必要があります。特に、噴火は南海トラフ巨大地震と関連性があるようですので、この地震の後、数か月以内に富士山の噴火がやってくる可能性が高いと考えられています。 |