昨今のキャンプブームの中で、一番の課題は、マナー違反のキャンパーが多いことです。これはキャンプ人気によってキャンパーが増えたことによる弊害なのですが、「周りの人がうるさくてリラックスできなかった」という声はとても多く、夏の繁忙期には特に多く聞かれます。楽しむのはいいことなのですが、周りの迷惑も考えずにわいわい騒ぐというのは、やはり考えものですね。そうなると、求められるのはプライベートキャンプが楽しめる施設になってきます。プライベートキャンプ場は、他のグループとの距離が遠く離れていたり、木々で遮られていて空間が独立していたりするので、周りを気にすることなくゆったりとキャンプが楽しめる施設のことです。また、ソロキャンプが特に注目を浴びていますが、自分スタイルで本当に自然と一体になれるようなキャンプ場が求められるようになってきました。
そんな中でも、最も上級者向けと言われるキャンプのスタイルが「ブッシュクラフト」です。ブッシュは”茂み”・クラフトは”工作”という意味で、持ち込む道具は必要最低限におさえ、極力自然の中にある素材を利用してアウトドアを楽しむというキャンプスタイルです。現地で枯れ枝を収集して、ナイフで削って火をつけて、焚き火をして、調理をするのが醍醐味です。さらに上級者になると、枝を集めて支柱を組んでトライポッドを作ったり、コットを作ったりと、まさに原始人のような発想で快適な居住空間を作り上げてしまったりするものです。
ですが、ブッシュクラフトを楽しめる環境はかなり限定されます。日本の山の大部分は国と個人の私有地ですから、勝手に他人の土地で野営をするのはタブーだからです。河川敷は毎年死者がでるほど危険な場所ですし、国立公園や国定公園での野営は禁止されています。勝手にそこいら辺の野山でブッシュクラフトをはじめると、警察沙汰になることもあります。山の所有者に直接交渉して許可をもらってから行わなければなりません。
■PRAが応援しているプロジェクトの中に、「マイキャンプ」があります。本格的なブッシュクラフトが楽しめる施設が関東エリアのあちらこちらにあります。どなたでもまるごと貸し切りでご利用いただけますが、会員になるとさらに激安で利用できます。ブッシュクラフターにはおすすめです。ご興味のある方は詳細をご覧ください。
※リンクページ「マイキャンプ」http://mycamp.space/ |