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■PHYLOSOPHY / 理念:思想家ソロー「ウォールデン森の生活」
 
 
 

アメリカの代表的古典の一つとして知られる『ウォールデン―森の生活:ソロー著』という書物には、自然と人間とのかかわり方が記されています。ソローは、アメリカを代表する思想家であり、詩人であり、ナチュラリストで、数々の名言も残しています。「簡素な生活、高き想い」の実践者ソローが、1845年、29歳の時に、ウォールデン池のほとりにある森の中に、小屋を自分の手で建てて、自給自足を実践し、独りで暮らした二年と二カ月間の生活が綴られています。書物の内容は、その動機、その小屋を建てた理由、畠作り、湖水、森、四季の移り変わり、植物について、動物の生態について、静かな環境における読書と思索などが綴られた書物です。魚を釣り、水鳥を追いまわし、兎やリスに餌をやる人間は、同時に望遠鏡で動物の瞬間的生態を観察する科学者でした。それは人間の本質を模索する書物としてアメリカ文学の古典の一つとしての地位を築いたのでした。これは、資本主義経済が拡大し、自然が失われていく転換期に「いかに生きるか?」というテーマで自分の考えを明らかにした書物です。独立してまもない当時のアメリカには、原生林の自然が残されていました。すでに、当時のヨーロッパには人工林だけしか残されておらず、失われていたのは、自然の森はすでに失われていた時代でした。ソローは、自然の中に、「自由」と「野生」を見出し、自分自身もまた「自然の一部」と捉えたことから、彼の考える人間としての在り方が浮き彫りにされています。ソローは綴っています。「人々は新しい物事、新しいニュースを知ることばかりにかまけている。しかし、ニュースなどは、ごくわずかな例外を除けばほぼ全てゴシップであり、物事の原則さえ知ってしまえばあとはとるに足らないものである。それにもかかわらず、そのような必要とはいえないものばかりを追い求めつづけ、人生そのものには目を向けていない人々が決して少なくない。何故我々はこうも忙しなく、人生を無駄にしながら生きなくてはならないのであろうか?人々は瞬間的に消費されてしまう外面的な富に意識が向いてしまい、積み重なっていく内面的な富の探求をおろそかにしてしまうからである。目を惑わすものを避け、しっかりと実在するものだけをとらえていけば、崇高な生活は今ここにある。」

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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