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■PHILOSOPHY / 019:アニマルライツという考え方

 
 
アニマルライツという考え方
 

アニマルライツという考え方

「アニマル・ライツ」とは、動物の権利のこと。すべての動物には、人間から搾取されたり苦痛を与えられたりせず、動物本来の性質に反することなく生きる権利がある」という考え方のことです。「動物が感じる痛み」に関する数々の話題は、動物たちの意識についても言及する時代になりました。人と動物の共生についてより深く考えるきっかけになりそうです。

30年ほど前まで、動物の心は研究する価値のあるテーマとは見なされていませんでした。一部の動物に感性があることは数十年前から認められつつありましたが、人間とは比較にならないようなものと見なされ、その重要性は過小評価されていた野も事実です。しかし、今、動物の行動に関する論文は増え続け、野生動物に関する観察事例も次々に発表されています。こうした研究から、多くの動物には人間と共通する能力がこれまで考えられていたよりはるかに多く備わっていることがわかってきました。

ゾウは仲間の死を悼み、イルカは遊びます。イカは個体ごとにはっきりと性格が異なり、ワタリガラスは仲間の気持ちに寄り添うような行動をとります。多くの霊長類は強固な友情を育み、ゾウやシャチなどは、長老格が経験から得た知識を次世代に伝えることもします。共感や優しさの表れのような行動を見せる動物もたくさんいます。驚くほど多様な動物に感性や豊かな精神生活があることがわかってくると、私たちは動物に対する見方をがらりと変えなければならなくなります。人間は感情を言葉で表現できますし、自分の気持ちについて話すこともできます。ただ、違うのは、種が違うために、彼らがそれを私たちに伝えられないだけのことでう。人間以外の動物や昆虫にも感情や感性があるのであれば、動物も倫理的に扱うべき存在となります。かつて人間は同じ人間すらとしても奴隷として扱っていました。時代は変化しています。人権が尊重される先進的社会では、動物の権利も尊重されるべきでしょう。

世界では、「培養肉への期待」が高まっています。培養肉とは、動物の個体からではなく、可食部の細胞を組織培養することによって得られた肉のこと。現在70社以上のスタートアップが培養肉に参入しており、牛・豚・鶏・子羊・鴨・魚・甲殻類・うなぎ・フォアグラ・ホタテなどの培養肉の研究開発が進行中です。人工的に牛肉や豚肉、魚肉などを生産する技術を「細胞農業」と呼び、注目されています。屠殺する必要がないので動物の犠牲を減らせること、牛一頭を約2年かけて育てるところを培養肉であれば2か月でできて生産効率が良いこと、厳密な衛生管理が可能であること、食用動物を肥育するのと比べて省スペース省資源で作ることができるので地球環境への負荷が低いこと、抗生物質耐性菌リスクを低減できることなどの利点があり、従来の食肉に替わるもの(代替肉)として期待されています。俳優であり環境活動家でもあるレオナルド・ディカプリオが培養肉の開発に投資をしており、自身のツイッターでも「野生の魚の個体数はかつてないほど脅威にさらされています。私は、培養シーフードのwildtypefoodsに投資することを嬉しく思います」とメッセージを残しています。現在のところ、通常よりも高価であることが培養肉の課題の1つです。問題はそれだけです。


 
 
 
 

 

 
 
 
 
 
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