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■PHILOSOPHY / 013:食糧危機に向けて

 
 
食糧危機に向けて
 

□食糧危機に向けて

ロシアの文化「ダーチャ」をご存じでしょうか?ダーチャは、郊外にある菜園付き別荘のことです。街に暮らす人々が都会の喧騒から逃れ、休息し、新鮮な空気を吸ったり、たくさんの仲間たちが集ったり、お祝い事を催したりする場所です。多くの人々は、別荘地に夏や冬に休息するための家を所有し、この場所を基本的に夏季の家庭野菜や果物づくりに利用しています。かつての貴族の別邸から掘っ立て小屋のようなものまで、規模や質はさまざまですが、ダーチャは、ロシア人の生活と文化に欠かせないものとして現在も浸透しています。きれいな空気を吸って、よく働きよく食べ、活動的な生活を送れる場所ダーチャは、いわば薬なんだという意識をもってロシア人は生活の中にダーチャを取り入れています。

そもそもダーチャが普及するようになったのはヒロシマ・ナガサキへの原爆投下がきっかけのようです。核の脅威にさらされた冷戦時代が始まり、政府は万が一、モスクワなどの都市部に原爆が落とされた場合を想定して、爆心地から100キロ以上離れたところに避難すれば安全だろうと判断しました。こうして1950年代、郊外への道路が建設され、ダーチャが急速に発展したものです。

世界は、今様々な危機に直面しています。戦争が現実のものとなり、私たちの暮らしにも影響を及ぼし始めています。今後、日本が戦争に巻き込まれる可能性は十分に考えられます。島国である以上、海外との交易がストップすれば、日本は途端に食糧危機に陥ることになります。国情が不安定な国ほど、国民は真摯に食べ物と向き合っているものです。世界的に見れば日本国民は未だに平和ボケなのです。有事の際に、私たちは食べていけるのでしょうか。備えは十分にあるのでしょうか。

わが国の食料自給率は年々、低下の一途を辿り、2020年度の食料自給率はついに統計開始以降、最低を記録しました。地球温暖化による気候変動やロシアのウクライナ侵攻が惹起した国際情勢の緊迫化で、農作物の不作や物流が滞る事態も懸念される中、日本はこの問題を放置してよいのでしょうか。紛争、経済ショック、気候危機、そして肥料の価格高騰が重なり、かつてないほどの食料危機を引き起こしています。世界情勢は私たちの暮らしと密接につながっています。ダーチャは私たちの暮らし方のヒントになるのかもしれません。


 
 
 
 

 

 
 
 
 
 
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