効果的なマッサージを実践するためには、解剖学的な知識だけでなく、身体をどのように動かし、どこに圧をかけるかというリアルな「コツ」を理解することが不可欠です。当機構では、数十年にわたる現場での実践と研究から導き出された、極めて再現性の高い具体的なテクニックやポイントを分かりやすく集約いたしました。通常であれば高額なスクールや限られた師弟関係の中でしか学べないような、いわば「有料級」のコアな知見を、次世代への技術継承と業界発展のためにあえて無料で公開しております。プロフェッショナルなセラピストとして自らの技術を磨き上げ、多くの人々に感動を与えたいと願う方々にとって、本書の内容は日々の施術を劇的に進化させるための確かな指針となるでしょう。手技の本質を極めたいすべての方に、ぜひ熟読していただきたい内容です。
指の腹を使って線をひくように軽いタッチでスライドするテクニックです。強いタッチで行うと皮膚の表面がつれて嫌な傷みを与えてしまいますから、注意しましょう。一定の圧のまま、軽く長くスライドさせるのがポイントです。人体の皮膚は、臓器を覆うシートではなく、最大の感覚器です。こういった感覚器の感度をアップさせるためにもこうした施術は有効に活用できます。このテクニックは、顔や手のひらなど微妙な感覚の部分で用いられることが多く・・・・・・
こぶしで圧迫するテクニックは、指の関節を使って強めの圧迫を提供できます。角度を変えて調整することで、こぶしをフラットに当てたり、こぶしの山を当てたりすることができます。指圧のように指の腹だけを使うのではなく、あらゆる部位を有効活用するのがタイ古式マッサージの醍醐味です。・・・・・・
指関節ではさむテクニックは、レシーバーの手指や足指を軽くストレッチする時に使います。指などの細い部位では、セラピストの人差し指と中指を曲げた状態で指関節ではさみます。レシーバーの指にある関節と関節の間をちょうど圧迫できるように手を合わせて、一定の圧ではさんだまま、引っ張ります。すると、指の関節をストレッチすることができます。パン!パン!と心地よい音が鳴りますが、この音はセラピストの指と指がぶつかりあう・・・・・・
肘を使った圧迫では、強い圧迫が可能です。肘の骨のとがった部分で筋肉をとらえて体重をのせ、一気に深い部分へのアプローチを行います。慣れないうちは、肘先で筋肉をとらえることが難しいかもしれませんが、練習次第で手のひらや指先と同じように感覚を研ぎ澄ますことができるようになります。丈夫な部位を使って施術を行うので、セラピスト自身の疲労が少なく、強い圧迫を続けることができますので、上級者は全身に対してこのテクニックを使う・・・・・・
ローリングは、肘の角というよりは、少し前腕よりの広い面を使って、回しながら圧をかけていくテクニックです。同じ位置で腕をまわすと互いの皮膚の表面が擦れたりつれたりしてしまいますから、皮膚の表面に負担がかからないように、腕をまわす皮膚表面の距離によってローリングの距離は自然に決まってきます。これも腕の力というより、体重を乗せて圧をかけるようにするのがポイントです。前腕の腹の側をまず押し付け、転がしながら・・・・・・
足を使って圧迫するテクニックは、タイ古式マッサージ・ヌアボーランらしい大胆なテクニックです。セラピスト自身もほとんど疲労感を感じることなく、効果的に力強い圧迫ができる代表的なテクニックです。足底全体を使ってソフト目に行う場合と、かかとで脂肪の奥深くにある筋肉をとらえて強い圧迫を行う場合とがあります。これらは、レシーバーの身体状況や好みなどに応じて調整するといいでしょう。また、さらに、肩甲骨の裏側に深く足指を挿入・・・・・・
ひざを使って圧迫するテクニックです。ひざを支点にしてストレッチするときに主に使われますが、ひざを押し込むことをメインにする場合とひざを動かさないで支点にする場合とで、レシーバーにとっては微妙なニュアンスの違いが感じられ、全体を通しては大きな違いが生じてきます。タイ古式マッサージにおいては、こうしたミリ単位の力加減は常につきまとう重要な要素ですから、ぱっと見で同じように見えるテクニックであっても・・・・・・
チョップは、強く圧迫した筋肉に対して、軽くリズミカルな刺激を加えることで、筋肉内部の毛細血管にある血液の滞りを均一にするほか、強い、弱い、ゆっくり、素早くなど、レシーバーの感覚にバリエーションをもたらすことができます。チョップも骨に対する圧迫は避け、筋肉に対するアプローチを常に心がけておこないます。よって、各身体部位の筋肉のつき方で手首の方向を調整し、的確なポイントに心地よい刺激が与えられるように・・・・・・
振ったり揺らしたりするテクニックは各部位を施術する前後に用いられます。リンパの流れと血液の滞りを均一にするほか、筋肉の緊張を瞬時に取り除いてリラックス効果を促進したりすることができます。セラピストの手の使い方は、さまざまで、凝った筋肉の凝りをほぐすというよりも、レシーバーのストレスを取り除き、リラックス効果をもたらすのに有効な手法です・・・・・・
血液を止めるテクニックは、鼠頸部や脇下などの部位で用いられます。そうした部分では、軽くふれるだけで、脈を感じることができます。そこを少しだけ圧迫すると血管壁が押しつぶされ、血液の流れを瞬間的にストップさせることができます。事実上、皮膚近くにあるリンパの流れも同時にストップさせていることになりますが、一度ストップさせて一気に流すことで、血管内にある老廃物を除去し、毛細血管の奥のほうにまで新鮮な血液を流し・・・・・・
レシーバーの身体の上に座るテクニックは、さまざまな場面で見られます。座る位置を正確に推し図ることで、椅子に普通に腰掛けるように座ることができます。レシーバーの足裏や仙骨の上、大腿部など、座った位置を支点にすることで、他の部位のストレッチを可能にします。ふたりで行うヨーガとも呼ばれるタイ古式マッサージでは、セラピスト自身の身体の部位をあますところなく有効に活用して施術をするのが特徴です。座る位置が微妙にずれて・・・・・・
後方にそらすストレッチングは、腰部に支点をつくり、後方にそらします。手を当てて支点をつくる場合、膝を当てて支点をつくる場合、足で押さえて支点をつくる場合があります。ストレッチングを行うときには、レシーバーの身体のどの部分をどう感じさせるかを、ひとつひとつイメージしてテクニックを連続させていきます。やみくもに引っ張ればいいとか、やみくもに持ち上げればいいとかということではありません・・・・・・
ねじるストレッチングでは、腰部を中心に身体をねじったり、首をねじったり、足をねじったりします。さまざまな姿勢やポジションで行われますが、これも他のストレッチング同様、無理やりひねることは非常に危険です。ストレッチングを行うときには、レシーバーの身体のどの部分をどう感じさせるかを、ひとつひとつイメージしてテクニックを連続させていきます。身体の柔軟性はひとりひとり違います。もっと言えば、その日の体調に・・・・・・
のばすストレッチングは、筋肉を伸展させるテクニックですが、身体を屈曲させることにより、片側の筋肉は伸展し、同時に反対側の筋肉はします。ストレッチングを行うときには、レシーバーの身体のどの部分をどう感じさせるかを、ひとつひとつイメージしてテクニックを連続させていきます。やみくもに引っ張ればいいとか、やみくもに持ち上げればいいとかということではありません。身体の柔軟性はひとりひとり違います。・・・・・・
タイ古式マッサージでは、状況に応じて道具を使うこともあります。オイルは基本的に使用しませんが、プラコップと呼ばれるタイハーブ(サムンプライ)を布でくるんだものやタオル、ブランケットなど、さまざまなものを使用します。リフレクソロジーで主に使用するスティックを使用することもあります。一枚のタオルをまるめて細長くし、首の後ろに回して引き上げながら、首の凝った筋肉にアプローチをしたり、ブランケット・・・・・・
施術の前後に祈る行為があります。訓練によって、瞬間的に手が温まるようになり、気のこもった温かい手で施術をスタートすることができるようになります。「ワーイ」といって、タイ古式マッサージが仏教とともに発展してきた名残ともいえる行為です。タイ古式マッサージは愛情を持って行うべき行為で、このマッサージを霊意で作り出したタイ伝統医学の祖であるシバカゴマラバット師に敬意を表し、次のように暗唱します。・・・・・・
手や腕の力を使って押すのを「小手先」と言います。「小手先」とは、「表面的で、上っ面だけ」という意味のあまりよくない表現です。「小手先」の反対語は「根本的・抜本的・大局的」というそうです・・・(知りませんでした。)とにかく、全身全霊をかけて一つの圧を提供するというのが大切です。つまり、身体から発するパワーを腕や手から伝えるということです。日本語は難しいものです。確かに「手で押す」とか「指で押す」という・・・・・・
圧を加えたい場所を狙って、そこにピンポイントで手や指を置いてはいけません。何故なら皮膚は動くものだからです。どんな部位でも必ず皮膚は動きます。背中は特に動きますから数センチもずれてしまうものです。ずれてしまうから、ずれないようにしようとすることで、腕や肩に無意識に力が入ります。それが「力み」となってしまう悪循環が生まれます。別に皮膚が動いてもいいのであって、その動きをセラピストが止めようとする必要は・・・・・・
「肘は曲げずに腕は伸ばせ!」と教えられて育ったセラピストは少なくないと思います。でもこれは間違いです。先に腕を突っ張ってから狙った部位に手を当てようとすると、確実に腰の力が入らなくなります。肩が固まれば腰も固まります。このようにして表現された圧は、表面的で身体の中心にまで到達しない性質をもった硬い圧になります。ですから、最初に身体に触れる時には。肘は曲がったままでいいので、軽く当てるだけにします。・・・・・・
圧は「強い・弱い」で表現されることが多いものです。でも、それだけではありません。「柔らかい・硬い」の違いもあります。「温かい・冷たい」の違いもあります。「ミラー効果」をご存じだと思います。自分が微笑めば相手も笑顔になり、こちらが相手を睨めば、あちらもこちらを睨んでくるというものです。圧に関しても、これと同じことが起こります。硬く表面的な圧を加えれば相手も身体を無意識に固めます。これでは、何のために・・・・・・
筋肉に対して「垂直に圧を入れる」という考え方や「中心に向かって圧を加える」という考え方は決して間違っていません。当たり前のことですが、まっすぐに圧を入れなければ、皮膚を引っ張ることになってしまい、手は滑って抜けてしまうからです。ですが、もっと細かく説明するなら、正確に垂直じゃなくてもいいと思います。中心圧に関しても、捉え方によって違ってくるからです。身体の中心に向かうべきなのか、ひとつの筋肉の・・・・・・
強く圧迫したいがために、力を入れて押し込んでしまう人がいます。しかし、タイ古式マッサージは力を入れて押し込むものではありません。力むと体が硬くなり、機敏な動作ができなくなります。しなやかな動作ができなくなり、スムーズに動けなくなります。全力で押し続けるとすぐに体力が尽き、持久戦では体力が持ちません。これは、ヨガや太極拳においても同じです。力むと呼吸が止まる、または浅くなります。ヨガでは深い呼吸で・・・・・・
コリを軽減させる時に、力を入れずにしっかりした強い圧を入れるにはどうしたらいいか・・・・肘や膝などを使えば、いくらでも強い圧を入れることができます。タイ古式マッサージは、指圧や整体とは違いますから、手や指は強い圧を入れるための部位ではありません。手や指は身体状況を細かく読み取るのに適した部位です。手や指は細かい部分へのアプローチやエネルギーの調整をする時にメインで使います。パンパンになったコリは・・・・・・
肘を使って強い圧迫をするテクニックは上級者にとっての必須テクニック。経験者の多くができているようで、実は多くのプロが勘違いしているのがこのエルボープレスです。肘をやみくもに当てて、全体がただ強く当たればそれでいいということではないからです。雑にやってしまうと怪我をさせる可能生も跳ね上がります。きちんと行えば、結果が出せるエルボープレスですが、雑なエルボープレスは非常に危険なテクニックのひとつです。・・・・・・
ニープレスもコツがあります。ニープレスのコツは、まっすぐに押圧するのではないということをご理解ください。ただ押しあてるだけではぐらぐらします。ですから、皮膚をひっぱって安定させながら行うべきものです。「ぐらぐらするから、圧をあまりかけない!」とどこかのタイマッサージ先生が説明しているのを聞いたことがありますが、決してそういうものではありません。引っ張ってテンションをかけ続けておくというのがコツです。・・・・・・
小学生だったころ、版画をやった経験がきっとあると思います。版画用の彫刻刀を選ぶ時には、作品の雰囲気や求める線を表現するために、切り出し刀、平刀、丸刀、三角刀などの違った形状の彫刻刀を選んだと思います。小学生の頃にも、自分自身の頭で考えて、彫刻刀を選んでいたのだと思います。でも、マッサージを学ぶ多くの方は、決まりきった施術パターンを覚えることでマッサージを学んだと満足してしまうものです。何故なのでしょうか?・・・・・・
ちまたにあふれる「リラクゼーション目的のボディケアマッサージ店」は、多くのチェーン店舗が名を連ねていますが、特に昨今ではいくつもの激安店が競争し、マッサージの料金は低下傾向にあるようです。そのどれもが、リラクゼーションを主たる目的にしたもので、体調を良くすることを目的としたものではないという前提で運営しています。しかし、実際のところは、コリを軽減させたり、身体を楽な状態に導くことを念頭に置いたトークを・・・・・・
東洋医学では、身体を細胞の寄せ集めと捉えます。一つの細胞が元気な状態でいるには、「気・血・水」の3つの要素を必要とします。簡単に説明するなら、気は目に見えないエネルギー、血は血液、水は水分です。コリをとるためには、筋肉を圧迫することで血の循環を上げることにほかなりませんが、血の循環だけを上げても、他の要素「気・水」は、そうなのでしょうか?この場合、「水」は、おおむねリンパをさします。リンパ管は・・・・・・
痛いマッサージが嫌だという方がいます。痛くなければ効かないから嫌だという方がいます。本当は、「いた気持ちいい」と感じる程度の微妙な圧を提供するのが最も優れたリラクゼーションの方法です。しかし、実際にはマッサージを提供するセラピストにとってこれが難しいポイントです。多くのセラピストの頭の中の基準では、「弱中強」の3段階の基準で把握している人もいれば、もっと細かく5段階や10段階に分けて調整している・・・・・・
巷にあふれるクイックマッサージでは、体調を整えるレベルのトリートメントは期待できません。マッサージでできることは凝りほぐしだけではないからです。日常生活の中である特定部位の筋肉が凝ってくるのは、生身の人間である以上仕方のないことですが、多くのユーザーは、痛みが出てからコリをとるだけの繰り返しになっているのはとても残念なことです。正常値を下回ったら、正常値に戻すという繰り返しよりも、正常値のレベルを・・・・・・
上手なマッサージは、一概に何とは言えませんが、クライアントのニーズに合ったマッサージを提供することが上手なマッサージだと言うことができます。そのためにまず必要なことは以下のようなことだと思います。クライアントの話をきちんと聞くこと クライアントの辛いことを理解できること クライアントの要望をしっかり受け止めること クライアントの身体を触って細かく状況を把握しようとしていること ミリ単位にまで・・・・・・
「3時間とか、4時間とか、そんなに受けて大丈夫ですか?」と質問されることがあります。日本では、凝りほぐしのためのクイックマッサージが主流ですから、マッサージは30分~せいぜい60分程度のものと理解されていることも多いと思います。しかし、諸外国では必ずしもそうとは限りません。タイでは、毎日朝晩に2時間ずつ受けるという人もいます。毎日トータル4時間マッサージを受けているということです。これは当然ながら裕福・・・・・・
丹田は、古代中国から「健康と勇気の源」として重視されてきた身体の要です。 丹田は「気が集まる場所」であり、鍛えることで血行促進、冷え性改善、免疫力向上、内臓機能の活性化が期待されます。丹田を鍛えることで、施術をするセラピスト自身に健康をもたらす効果があります。自律神経が整い、ストレス緩和やリラックス効果が得られます。感情が安定し、動じない心(腹が決まる)が作られます。身体の重心が安定し、軸が整うため、・・・・・・
エネルギーワークとマッサージの大きな違いは「物理的な圧」か「エネルギー」かです。マッサージは物理的に、筋肉、筋膜、血流、リンパの流れを促進することを目的として、筋肉を揉みほぐします。エネルギーワークでは、手を当てたり、かざしたりして、リラックス効果をはかり、心の安らぎをもたらし、ストレスを軽減することで、自然治癒力を促進させます。整体や指圧、タイ古式などのマッサージでは、血流を促して、物理的に細胞レベルで・・・・・・
エネルギーワークを加味したタイ古式マッサージは、本当に素晴らしいものです。タイは敬虔な仏教徒の国ですが、仏教徒としてスピリチュアル的な感性をもって生きているタイ人セラピストから受けるタイ古式マッサージは、格段に違う印象を与えてくれます。このような感性は、日本人・タイ人などの国籍の違いは関係ありません。信仰する宗教の違いも関係ありません。・・・・・・
圧の強弱の調整は、身体(腰)の動きでコントロールすべきものです。筋力を使って行うものではありません。緒からで押し込むのではなく、身体を使って、どのくらい相手に乗り込むか、どのくらい寄り掛かるか、でコントロールしましょう。全身を大きく使って表現してください。圧の強弱は、セラピスト自身の体重は関係ありません。身体の傾ける度合いや腰を近づけることで、簡単にコントロールできます。また、圧は、接点(接面)の大きさ・・・・・・
「セン」は、タイ伝統医学における生命エネルギーの通り道です。タイ古式マッサージで「セン」に対しアプローチすることは、コリを取るために行っているわけではありません。人間は、熱エネルギーと電気エネルギーを発生させています。体温は、最大のエネルギー放出源で、安静時に約100W、運動時には1,000Wを超える熱エネルギーを放出しています。これは約1リットルの水を6分で沸騰させる量に相当します。エネルギーの源は・・・・・・
押圧とは、ただ押せばいいという意味ではありません。押す箇所の状態を感じ取りながら圧をかけることをいいます。感じ取りながら押すから、筋肉が柔らかいのか、堅いのか、そこに骨があるのかがわかるのです。静脈瘤は皮膚表面にぼこぼことしたこぶがあったり、血管が浮き出て硬く感じられた利するものですが、ただ押し込めばいいと考えてしまう・・・・・・
皮膚はサランラップのような膜だとしましょう。脂肪はこんにゃくぐらいの硬さです。筋肉は消しゴムぐらいです。骨はコンクリートくらいの硬さです。圧をかける際に読み取りを行っていれば、「今触れているのは筋肉なんだな。これは骨なんだな。」という具合にわかるはずです。目で見てもわかりません。手の感覚で理解することができるものです。圧の強さを調整する場合に、「この場所は皮膚表面から何センチくらい押し込む」という・・・・・・
マッサージをする際には、完全に相手の身体から手が離れないのが望ましいと考えられます。手が離れてしまうことで、気が途切れてしまいます。同じ時間だけマッサージをしたとしても、圧をかけるたびに手が離れてしまっている場合には、細かくカウントすれば、触れているのは半分の時間でしかないということになります。これでは効き目がないのは当たり前のことです。上級者は、移動する際にも、手が完全に離れることなく、スライド・・・・・・
皮膚は動くものです。圧をかけたい箇所に手や指を添えるのではなく、適当に手を当てて滑った先がそのポイントかどうかを確認しましょう。もしも違ったら、手の位置を当て直して、滑った先が祖の箇所だったらOKという考え方をしてください。皮膚は動くものですから、皮膚の動きを止めようとは考えないことです。皮膚が滑っても、無限に伸びるわけではありませんから、必ず止まる位置があります。止まってしまえば、力を抜いても・・・・・・
良い圧とは、丹田から発する力で押すことです。重心を圧をかけたい方向に異動させることで生じる圧です。これが「腰を入れる」ということです。もっと簡単に説明するなら、「もたれかかるようにすればいい」ということです。もたれかかるようにするということは施術者の上体が直立していてはいけないということです。直立しているなら、クライアントとの距離が近すぎるということになります。手元にばかり意識が言っていると、・・・・・・
タイ古式マッサージを指導する際に、最も重要で基本的なポイントは、相手との距離感をマスターすることです。的確な距離感さえ感覚的に理解することができれば、それだけですでに上達していると言えます。指や手の使い方や肘や膝の使い方を練習するよりも、先にマスターすべき重要なポイントのは距離感です。施術を練習する際に、距離感について常に意識してください。肘がうまく使えない場合のほとんどは、距離感が原因です。・・・・・・
スタンスが狭いと上達が阻害されます。スタンスは広くとってください。最低でも肩幅以上に広いスタンスを確保してください。立ち上がった場合も、膝立ちの場合も、必ず広めのスタンスをとってください。スポーツや武道でも、安定したバランスを確保してパワーを最大限にするために、広いスタンスは重要です。スタンスが狭いと、バランスを崩しやすくなり、状態の動きが小さくなります。小さい動きでは伸びやかな動きができません・・・・・・
ストレッチングの場面でも、セラピスト自身の筋力を使って引っ張るのはNG行動です。手で引っ張るのではなく重心を後ろに倒せばOKです。ストレッチの場面では、必然的にポジションが固定されてしまうため、筋力を使っているセラピストは、動きが小さくなってしまい、当然ながら滑らかな動きができません。カクカクした感じのストレッチではそもそも気持ちいいはずがありません。肘を曲げて引っ張っているケースなど問題外で、恥ずかしい・・・・・・
クライアントが、「肩こりが辛い!」と訴えているのに、「タイ古式マッサージは足から始めるものです」と回答している場面をたまに見かけます。確かに、リラクゼーションマッサージとして習うタイ古式マッサージは、足から始まっているものです。それは万人に対して、最も血圧の低い足の部分から施術を開始することで、血流を促しやすいからです。ですが、主訴が肩であることが明確なら、肩をまず施術してあげればいいと思います。ある程度・・・・・・
(器官系) 胃弱・慢性胃炎・便秘・下痢・食欲不振・体力増強・老化防止・風邪の予防・高血圧・低血圧・貧血・血行障害・冷え性・生理不順・不妊症・ぜんそく・アレルギー(体の凝り、疲れや痛み ) 筋肉痛・腰痛・肩こり・眼精疲労・首や背中の凝り・リウマチ・膝の痛み・足のつり・足の疲れ凝り・疲れによる全身のだるさ・・・・・・
タイ古式マッサージには、いくつか種類があります。流派と呼んでもいいかもしれません。一般的に知られているタイ古式マッサージは、大きく2つに分けられます。南の首都バンコクを中心に発達したバンコク式(ワットポー式)と北部第2の都市チェンマイを中心に発達したチェンマイ式です。バンコク式は指圧のような圧迫を中心としてストレッチが加わったスタイル。チェンマイ式はもう少し軽いタッチのウォーキングとヨガ的な要素・・・・・・
バンコクを中心に広まった流派がバンコクワットポースタイル。タイ古式マッサージがブレイクするきっかけともなった定番の流派です。バンコクワットポースタイルは、タイ古式マッサージの定番とも言えるテクニックです。全身に対する圧迫とストレッチが含まれたスタイルですが、母指や手のひらによる圧迫が中心です。日本の指圧に近いスタイルだとも言えるでしょう。「仰向け~横向き~うつ伏せ~仰向け~座り姿勢」という順番が決まって・・・・・・
タイ伝統医学のマッサージは、一般的に知られているタイ古式マッサージだけではありません。タイ伝統医学には、いろいろな施術法があります。 薬草を詰めたハーブボールを蒸して身体に押し当てるハーブボールマッサージや雷が落ちた木から削り出した木槌で身体をコンコンと叩くハンマー療法もあります。水牛の骨から作ったかっさで皮膚を擦って、老廃物の排出を促すボーンナイフ療法。オイルをつけた足に火を移して、身体に・・・・・・
タイ伝統医学の中には、女性のケアのため療法もあります。「ユーファイ」は、 タイ語で「火(ファイ)と共に(ユー)いる」を意味し、ハーブと温熱で産後の身体を温め、子宮の回復やデトックスを促す療法です。火のそばにいるということは、身体を冷やすことなく温めるということを推奨しているわけですが、このユーファイ療法には、いくつかのやり方があります。ハーブボールマッサージ、ハーブサウナ、「ヌントーン」と・・・・・・
タイではよく言われる言葉があります。「マイペット=マイアローイ、マイジェップ=マイサバーイ」という言葉です。日本語にすると、「辛くなければおいしくない。痛くなければ気持ちよくない」という意味の言葉です。この言葉からわかるように、タイの人たちは、辛いタイ料理と痛いマッサージを好んでいるということです。タイの人たちは、日本でポピュラーなマッサージは、タイのマッサージよりもソフトであって、タイマッサージは・・・・・・
タイ古式マッサージの中に「ジャップセン」と呼ばれる施術スタイルがあります。タイマッサージの施術において重要な役割を果たします。タイ語で「ジャップ」はつかむ、「セン」はエネルギーラインを意味します。長年の疲労が重なり酷くなってしまったコリに直接アプローチします。「ジャップセン」マッサージは、筋肉痛などでひどい痛みに長期間悩まされている方向けに行う治療的施術法です。「ジャップセン」は腱をはじくような深い・・・・・・
タイ古式マッサージはストレッチテクニックが含まれているのが特徴です。でも、実際には、タイ古式マッサージを志す方たちの中には「ストレッチが苦手だ」と言う人がいます。押圧部分は得意なのですが、ストレッチが苦手だと言う方には、少なからず共通点があります。そこで、ちょっとアドバイスをしたいと思います。ストレッチテクニックを覚えようとする時、「手をここに置いて、足をここに添えて・・・」という覚え方をしてしまう・・・・・・
タイ古式マッサージでは、「身体が温まってからストレッチを行うべき」という鉄則があります。もちろん、これは当然のことです。身体が冷えているということは、血流が悪い状態です。血流が悪ければ身体は冷えるものです。当然ながら筋肉も冷えています。筋肉が冷えていると弾力性がなく、硬いゴムのような状態です。その状態で無理に伸ばすと、組織が傷つき、かえって筋肉が硬くなったり、肉離れなどを引き起こす危険性があります。・・・・・・
TTMAが考えるハイエンドな施術スタイルが「ダブルヨガ」です。ダブルヨガマッサージは、タイ古式マッサージの進化形のスタイルです。よりアクロバティックで華麗なストレッチをつなぎながら圧迫を加えていくスタイルです。タイ古式マッサージが圧迫を繰り返しながら身体を温めて、後半にストレッチを加えるのに対して、ダブルヨガでは、最初からストレッチでつないでいきます。ですが、軽いタッチの小さなストレッチから始めて・・・・・・
タイ古式マッサージを受ける際に事前にチェックする禁忌事項は、発熱、飲酒、妊娠中、感染症、重度の骨粗鬆症、血管・心臓疾患、怪我の直後などです。食後1時間以内の施術も避け、血流や身体への負担が大きいストレッチが中心となるため、持病がある場合は必ず事前にセラピストへ伝えてもらうことが必要です。2024年12月、タイで人気女性歌手がマッサージ店での施術後に死亡するという痛ましい事故が報告されています。この女性は・・・・・・
2000年頃、タイのマッサージ店では、60分のタイマッサージメニューはありませんでした。最低が90分からで、120分や180分メニューが本来の伝統的なものとしておすすめされるのが通常でした。人間の拍動や呼吸のスピードはある程度決まっているものです。ですから、60分の施術では、30分~40分経過した段階で、やっと自律神経が調整されたことになります。ここから本格的な施術パートに移り、気になる症状を改善していくため・・・・・・
東洋医学では、西洋医学のように身体を臓器や部位で診ていくわけではありません。東洋医学では、ひとつの細胞として診ます。身体は細胞の寄せ集めですから、細胞自体を元気にすれば全体として元気になるという考え方をします。そして、細胞にとって必要な要素は、「氣」「血」「水(津液)」の3つです。つまり、細胞にこの3つが加わって整えば身体は元気になると考えます。マッサージでは、筋肉を捉えて圧迫することで筋肉中・・・・・・
マッサージができるようになるということは、決まったパターンをただ覚えるという意味ではありません。手順を正確に覚えることよりも重要なことは感覚として理解することです。未経験者の多くは、マッサージは手順を覚えればいいと思ってしまうものです。ですが、自分がある程度上達してきて、初めて「上手いか下手か」その違いが分かるようになるものです。いいワインか、そうでないワインかを見極めるためには、ある程度ワインに慣れて・・・・・・
起承転結とは、文章や物語、物事を構成する4つの基本手順(導入・展開・転換・結末)です。施術においても、これと同様に、「導入⇒展開⇒転換⇒結末」という流れでまとめ上げるのがいいでしょう。「起」では、ソフトなタッチで、なでるような軽擦やウォーキングなどで、信頼関係を構築して行きます。クライアントの呼吸はゆったりした呼吸に変わり、脱力した状態になります。どのあたりの筋肉が硬いのかを実際に探りながら、事前に本人・・・・・・
同じ曲であっても、演奏する人によって、それが相手にどう伝わるかが違うものです。交響曲シンフォニーでは指揮者によってその違いは大きく表れます。中学生のコピーバンドの多くが、やはり本物と違うのは、細かなニュアンスの表現力が乏しいからです。音楽の表現は、音階やリズムだけでなく、ピアニッシモ(とても弱く)やフォルテシモ(強く)、クレシェンド(だんだん強く)、デクレシェンド(だんだん弱く)などの音楽記号は・・・・・・
痛い・痛くない
自然治癒力を高めれば、病気も治せるものです。しかし、食生活の変化とストレスの増大によって、現代人の自然治癒力が低下していることをご存知でしょうか?ファーストフードやインスタント食品に含まれる食品添加物は、波動を下げます。本来、地球上の物質は常に変化するようにできているのにもかかわらず、変化させないようにできているものを体内に入れれば、身体がおかしくなるのは当然のことです。それから、ストレス社会。インターネットが普及し、人と人との関わり方が変化したことで、コミュニケーションスキルが低下してしまい、個人個人がそこにストレスを感じるようになりました。ストレスを感じると精神的に苦しくなるだけでなく、ホルモンバランスが乱れ、体にも不調が現れてしまいます。ストレスが原因で体調が悪くなり、仕事や学校を長期間休む人も増えています。これらの変化が人間からどんどん自然治癒力を奪っている現状があります。
アメリカでガンが減っているのをご存知でしょうか?1980年代になって欧米では代替医療が見直されるようになりました。アメリカでは1990年以降、ガンの死亡率が減少しています。一方日本では、ガン患者は増え続けています。男女とも、がんの死亡数は増加し続けています。 2013年のガンによる死亡者数は、1985年の約2倍で、国立がんセンターの予想では、2015年には日本国内のガン患者は89万人に達すると言われています。しかし、日本ではガン患者に対して未だ代替医療を推進するような動きは全くありません。旧態依然として、ガン治療においては、放射線治療と抗がん剤治療の2つの方法で治療が続けられています。日本でも代替医療の見直しを早急に進めていく必要があります。
日本の西洋医学の分野で行っている治療法は、目視で確認できるくらいの大きながん細胞は切り取って除去し、目に見えないガン細胞は術後に攻撃して殺すという手法です。ただし、放射線も抗がん剤も、ガン細胞だけでなく、正常な細胞も一緒に殺してしまっています。つまり、免疫力の備わっている人の場合、新しい正常な細胞が出来ていきますから、最終的にガンは退治できますが、免疫力が衰えている人の場合は、どんどん弱っていくだけです。西洋医学治療が間違っているのではありません。そういった治療を行いながらも、自己治癒力を向上させておく必要があるのです。病気は医者が治してくれるものだと思っていませんか?医者には病気は治せません。医者は決して魔法使いではありません。医者は病気を治すための身体環境を整えてくれているに過ぎません。病気は自分自身で治すものです。健康であり続けたいのなら、自分で自然治癒力を高める必要があるのです。西洋医学だけでは、ガンの増殖を止められないのです。
すべての病気は、もともと人間に備わっている「自分で治す力」が何らかの原因によって阻害されたから生じたということです。人間の身体には、免疫機能が備わっています。ですが、40代や50代でも不摂生を続けていると免疫力が落ちます。環境の変化に対応して、体温、血圧、水分のバランスなど、体内の内部環境は一定に保たれているように、体内に何か異常が起きると、それを修復するような反応が起きています。人間の身体はおよそ60兆個の細胞で出来上がっていますが、常に細胞は生まれ変わり、3カ月のサイクルですべて新しい細胞に生まれ変わっています。あらゆる病気は細胞の生まれ変わりが上手くいっていないと考えることができるわけです。ガン細胞は健康な人でも発生していると言われていますが、自然治癒力(修復システム)があるから、これを退治してくれているわけです。この修復システムがきちんと働かないから、がん細胞は増殖をするのです。ガンが高齢者に多くみられるのは、高齢になると一般的に免疫力が落ちてくるからです。
西洋医学では、患者自身ではなく、患者のデータを見ていると言えます。西洋医学では、過去のデータに基づいた正常値の範囲が決まっていて、検査の値がその範囲内であれば正常と判断され、範囲を超えていれば病名がつけられて治療が開始します。だから、患者がどんなに体調不良を訴えても、「検査の数値に異常がないので大丈夫でしょう。」と診察が終了します。東洋医学ではこれを未病と言い、病気と言うほどではないけれど、病気に向かいつつある状態を指し示す言葉ですが、病気のサインかもしれない重要な段階であると捉えています。東洋医学では、どんな人にも当てはまるような「正常値」という考え方はそもそもありません。身体はすべてつながっているので、ある部分だけに問題が生じるわけはないからです。たとえば肝臓が悪いからといって、いくら肝臓を保護しても、肝臓に入ってくる血液が汚ければ肝臓は良くなりません。その汚い血液は腎臓や心臓をはじめ全身の細胞に巡っているのです。
病気になってしまった人には、必ず原因があります。ガンに限らず、すべての病気や体調不良には、生活習慣の乱れ、考え方、生き方などの心の在り方が原因となっている場合が多くあります。「心」というと、うさんくさいとか、非科学的だから信用できないとお考えの方も多くいらっしゃると思います。しかし、「心」と「身体」はつながっています。例えば、「怒り」の感情でいっぱいになったとき、身体では、血管が収縮し、血液はドロドロになります。血液がきちんと栄養や酸素を届けてくれないので、内臓の機能は一気に低下します。このように、「心」がきっかけで身体が乱れるのです。同じように身体が病んでくると、不安や恐怖で「心」も乱れます。このように「心」の在り方が身体に大きく影響します。スティーブジョブスが座禅を組んでガンと闘ったのも、彼が「心」の在り方を自問自答していたと言えます。「心」と「身体」はつながっています。細かいことにこだわらず、なるべく明るい気持ちで日々を過ごすことはとても大切なことです。自分自身の気持ちが病気を作ってしまうことのないように、日々を楽しんでお過ごしください。
TouTubeで実際の施術が無料でご覧いただけます。【TTMA長老チャンネル】では、長老こと理事長の渡邊ソウイチロウが実際に施術する映像をご覧いただくことができます。公認スクールの生徒さんが撮影した動画も含まれており、見やすく編集をしたものもありますが、手を加えていないそのままの動画も含まれています。もし、それでもよろしければ、ご視聴ください。技のつなぎ方やニュアンスなども参考になるかもしれません。長老自身がオリジナルで作ったテクニックも含まれていますので、一般的に出回っているタイ古式のテクニック以外もご覧いただけます。なお、真似して怪我をされても、一切の責任は負うことができませんので、自己責任でご活用ください。きちんと学びたい方は、ぜひ、TTMAの公認スクールにどうぞお越しください。
心身共に健康であり、自分らしく生き生きと輝き続けること。これこそが、現代において私たちが目指すべき「WELL-BEING(ウェルビーイング)」の真の姿です。私たちは、体調を崩して初めて健康のありがたみに気づき、慌てて病院へ駆け込み、薬に頼ってしまいがちではないでしょうか。西洋医学は、目の前の症状を抑える「対症療法」として非常に優れています。しかし、病気になってから治療を始めるだけでは、本当の健やかさを取り戻したとは言えません。いま大切なのは、医療にすべてを委ねる前に、代替医療や伝統医学へ目を向けることです。自分の身体と丁寧に向き合い、自ら健康を維持し、高めていこうとする「主体的な心構え」が求められています。近代医療の進歩の陰で、私たちがいつの間にか見過ごしてきた伝統医学の技。それは、何百年もの歴史の中で先人たちが命がけで検証してきた、智慧(ちえ)の結晶です。人間の身体を一つの小宇宙として捉え、全体のバランスを整える伝統理論に基づいた自然療法は、化学薬品のような副作用の心配がほとんどありません。身体が本来持っている「自然治癒力」を優しく、しかし力強く呼び覚ましてくれます。