世界にひとたび有事が起これば、私たちの日常は変化を余儀なくされます。コンビニやスーパーから食料が消えてしまえば、お金があっても食料が手に入らなくなる可能性もゼロではありません。グローバルな流通や複雑な社会インフラに依存しきった現代の暮らしは、実は私たちが想像する以上に脆い基盤の上に成り立っています。こうした食糧危機や災害のリスクに対する最大の自己防衛であり、究極の贅沢が、自分たちの手で食べるものを育てる「キッチンガーデン(菜園)」を持つことです。庭の小さな一角であっても、大地の恵みをダイレクトに受け取る場所があれば、それは単なる趣味を超えて、家族の命と安心を支える強固なシェルターへと変わります。種を蒔き、芽吹きを喜び、収穫したばかりのみずみずしい命をいただく。キッチンガーデンを日常に迎えることは、社会の動揺に左右されない確かな自立心を養い、大地と繋がって生きる「真の安心感」を暮らしにもたらしてくれるのです。
今、私たちは「食の安全」が保証されない時代に生きています。野菜を買って食べることが毒を身体に入れているみたいになってしまっています。世界中がそうですから、なかなかそこから100%抜け出すことは困難であることも確かです。でも、せめて自分や家族が食べる分くらいは自給自足できるはずです。手間のかかる農法ではなく、自然農ならそれが可能です。業として作物を生産するのには、正直自然農法は適していないでしょう。ですから、自然農はプチ自給自足のために行うべき農法なのでしょう・・・・・
パーマカルチャーとは、パーマネント(永続的な)とカルチャー(文化)とアグリカルチャー(農業)をかけ合わせた造語です。 「持続可能な農業をもとに永続できる文化、つまり、人が自然とともに豊かになるようなデザイン体系」のことを意味します。一言でいえば「持続可能なライフスタイル」のことです。1978年にオーストラリアのタスマニア大学で教鞭をとっていたビル・モリソンとデビット・ホームグレンによって提唱された「化石燃料に多くを依存する暮らしを改め、太陽の恵・・・・・
アグロフォレストリーは、農業(Agriculture)と林業(Forestry)を組み合わせた造語です。森を伐採しないまま農業を行うのが特徴で、「森林農業」とも呼ばれます。アグロフォレストリーでは、背の高い樹木が風よけになり、作物を安全に育てる環境を作り出してくれます。樹木の根が地力を強くし、土壌の保水力も向上します。豪雨や台風にも強い畑は、土砂崩れや洪水のような自然災害からも農作物を守ってくれます。日当たりがいいわけではありませんが、植物には、日当たりを・・・・・
子供と一緒に畑で野菜作りをするメリットは少なくありません。農家になる・ならないではなく、自然と「食」について学ぶことができるというのは、とてもいいこと。必ずしもすべての野菜が順調に育つわけではありませんし、水をやらないと枯れてしまう事も学びます。雨ばかりだと良くありませんし、いい感じに育ったスイカをイノシシやカラスに食べられてしまう事も、畑に入ることで知ることができます。食べ物を作るという事は、環境やそこに棲む生物とのかかわり合いの中で人間が・・・・・
私たちがお勧めするのは、「採れたて野菜のBBQ」。新鮮な無農薬野菜のBBQをぜひ農場でお試しください。無農薬野菜と慣行農法による味の違いについてですが、特に「根菜類」は、土壌の影響を強く受けているせいか、味の違いが顕著に出ますよ。どのくらい差があるのか・・・実際に比べてみた人にしかわからないと思いますが、「こんなに違うの!?」という声を私たちはたくさん聞いています。気になる方は、ぜひ!!!くれぐれも火の始末だけはちゃんとやってくださいね。・・・・・
自然農で薬草ハーブガーデンをつくることもできます。ガーデニングで植える草花を選ぶ時、ハーブを育ててみたい! と思う方も多いでしょう。ハーブは栽培する楽しみに加えて、ハーブティーとして飲んだり、お料理に加えたりと、生活にも活用できる点が最大の魅力。爽やかな香りや可愛らしいお花は、毎日の暮らしに彩りを添えてくれます。暮らしに役立つ植物として、ハーブは古代から、食用・飲用・薬用・美容・園芸・装飾など、生活のさまざまな場面で幅広く活用されてきました。・・・・・
植物の種には、自家採取などによって代々植物の持つ性質や形といった形質が受け継がれた「固定種」、異なる優良な形質を持った親をかけ合わせて作る「F1種」という2つの種類があります。固定種は、在来種とも呼ばれています。その品種が固定された地域の気候や風土に適応しているのが特徴で、全国各地で栽培されている「伝統品種」と呼ばれるものは固定種であることが多いものです。また、形状や収穫時期にばらつきがあって、スーパーで並んでいる野菜などと比べると、形や味などが多様性を有し・・・・・
肥料三要素である窒素(N)、りん酸(P)、カリウム(K)は植物が最も多く必要とする養分です。土壌中で不足しがちなので、肥料として補給する必要があります。窒素(N)光合成に必要な葉緑素や核酸等の構成元素で葉や茎の生長に欠かせないため、葉肥とも言われます。生長過程において最も敏感な元素で、窒素が多すぎると軟弱となり、病害虫・冷害等の抵抗性が衰え、窒素が少ないと葉の緑色が減じ淡黄色となり、植物全体が矮性になり分げつが減少します。りん酸(P)核酸・酵素・・・・・
山林の樹木は、化学肥料を与えなくても生長しています。野菜作りの理想の土は、山の腐葉土です。土から木が育ち、葉や枝が地面に落ちて分解されて肥料となります。堆肥は、田畑で育った稲わら、もみ殻、野菜の葉やつる、茎をはじめ、落ち葉、樹皮(バーク)、おがくず、家畜の糞などを分解・熟成させて作ります。炭素を多く含む植物性のものは、分解・熟成に時間を要するため、ここで分解・熟成を促進させるために、窒素分として油粕や米ぬか等を使うこともあります。そうする・・・・・
団粒構造とは土壌粒子(土の微細粒子)が小粒の集合体を形成している構造のことを指します。だんご状になった大小の土の塊がバランス良く混ざり合っていて、適度な隙間がたくさんつくられています。土が柔らかく通気排水に優れ有用微生物が多く繁殖しており作物の生育に適しています。団粒構造の土は通気性・水はけが良くそれでいて保水性も高いという一見すると相反する性質を持っています。そうです。良い土の中には水分だけでなく空気も含まれているのです。団粒構造の土は植物の根・・・・・
植物そのものを肥料の一種として利用すること「緑肥(りょくひ)」といいます。作物を栽培して収穫すると、本来その土壌に備わった地力が失われます。土壌中の肥料成分が不足したり、窒素や微生物のバランスが悪化したりします。これらを本来のレベルにまで回復させることが、緑肥の最も重要な役割です。緑肥に使う作物としては、主にマメ科とイネ科の植物が使われます。空気中にある窒素を栄養として動植物が利用できる状態にに変換することを窒素固定と呼びます。 緑肥にはさま・・・・・
畑の大豆を抜いて根っこを見てみると、根っこに数ミリメートルの瘤(こぶ)のようなものがいっぱいくっついています。これは根粒と呼ばれる器官で、この中に根粒菌(バクテリアの一種)という土壌微生物が住んでいます。根粒菌は大気中の窒素をアンモニアに変換し(窒素固定といいます)、植物の生育に欠かせない窒素を大豆に供給する働きをしています。この根粒菌は、マメ科植物だけが共生しています。「どうしてマメ科植物だけが根粒菌と共生するのか?」、「根粒はどのように・・・・・
棚田のような水平面をつくらずに傾斜地のまま農耕し、カヤなどの敷き草によって土壌流出を防ぐのが傾斜地農業の特徴です。 徳島県の「にし阿波の傾斜地農業」は、場所によっては斜度40度にもなる畑で農業を行うため、サラエやテンガ、フタツバなどと呼ばれる独自の農具を使用しています。 ソバやアワなど在来品種の雑穀をはじめ、伝統野菜や山菜などを少量多品目で栽培しています「にし阿波の傾斜地農業」は、世界農業遺産に認定されましたが、日本の農業の原点とも言える農耕・・・・・
19世紀のイギリスで産業革命が起きて以降、近代農法の普及によって広い農耕地が必要になりました。そこで、世界各地で行われたのが「森林伐採」です。以下は、Our World In Dataによる、森林面積の変化を示す世界地図(2015年)です。オレンジや赤色は森林の減少傾向が強く、緑色は森林面積が増加傾向にあります。気候変動による森林火災や畜産業拡大のための飼料(とうもろこし・大豆など)を育てるための土地確保、都市開発のためといった理由が原因で、急速に森林が失われていま・・・・・
植物には、直射日光を好む「陽性植物」と、半日陰から日陰を好む「陰性植物」、中間的な「半陰性植物」があります。植物は、光を利用し水と二酸化炭素から有機物と酸素を作り出す光合成を行い、作った有機物を栄養分として取り込み成長しています。日照時間や、その土地の地域特性を考慮しながら、「陰性植物」か「半陰性植物」を作付けすれば、まず間違いはないでしょう。森林の直射日光の当たる高木から、その下の木漏れ日しか当たらない場所の植物も、光合成をして成長しています・・・・・
ひとくくりに「土」と言っても、例えば田畑の土と自然の山野の土では全く性質が違います。まず、培養土とは何か、ざっくり言えば「植物を育てるために人工的に調合された土壌」のことです。培養土は植物の植え付けに主に使用するもので、培養土には基本的に細菌が入っていません。まだ体力のない苗の植え付けや種から芽を出させるために使います。細菌が成長を阻害することもあります。ある程度成長してから堆肥を与えるようにしてください。堆肥には、腐葉土・・・・・
違う種類の野菜を混植することで、病害虫を抑えたり生長を助ける「コンパニオンプランツ」といいます。コンパニオンプランツを植えると、あいたスペースの有効利用だけでなく、病害虫予防や生育促進の効果が期待できます。野菜には、それぞれ集まりやすい特定の虫があり、出やすい病気なども異なります。こうした特性を利用して、違う種類の野菜を一緒に栽培することで、病害虫を抑えたり生長を助けるといった、良い影響が出る組合せを「コンパニオンプランツ(共生植物)」と言い・・・・・
同じ場所で同じ作物を作り続けると「収量が減少する」「病害虫の影響を受けやすくなる」といった障害が起こりやすくなります。このような障害を連作障害といいます。ナス科やウリ科、アブラナ科などで、生育が悪くなったり、枯れてしまったりすることがよくあります。この原因は前に作った野菜や使用した肥料により、土壌中の成分バランスの崩壊や病害虫の発生が主な理由です。自然農では、限定した農作物だけを植えていないため、このような連作障害は起きにくいのです・・・・・
玉ねぎの皮。大根の皮。ニンジンの皮。バナナの皮。ミカンの皮。リンゴの皮や芯。いろいろな食べ残しや食べかす。お茶の葉の出がらし。コーヒー粉の出がらし。砕いた梅干しの種。期限キレの納豆。浜に打ち上げられたワカメ。犬の抜け毛。昆虫の死骸(殺虫剤を使用していない場合)。剪定した庭木を細かくしたもの。骨粉。仏壇にあげていた仏花。薪ストーブの灰。燃やせる猫トイレの砂。乾かしてミルで粉砕して粉にして持っていけば、そのまま畑に撒けます。鳥の糞や猫のうんち・・・・・
自然栽培において、どうしても避けられないのが虫たちによる作物被害。せっかく育ったから収穫しようと思いきや、葉物野菜が虫たちに食べられてしまって・・・というケースもあります。そういった場合にお勧めなのが「ハバネロ」。栽培して実をゆでて噴霧するのが一番ですが、きっと急ぎで何とかしたいと思うはず。それなら、必殺技をご紹介しておきます。「激辛ハバネロソース」水で薄めてスプレーしておけば、虫たちから農作物をある程度守ることができます。銘柄指定はありませんので、・・・・・
米ぬかは精米するときに出るカスのことです。米ぬかは土壌改良剤になります。とてもおススメできます。ただ撒くだけですから、耕す必要がないのもいいです。米ぬかを使うときのやり方は、微生物を殺さない不耕起栽培です。米ぬかを使用する際には、人間が耕すことがデメリットになります。米ぬかは微生物たちのごちそうです。土の上に撒くと微生物たちはこの米ぬかを食べにやって来ます。微生物たちは、土の中を動き回って耕してくれる存在なので、土の中を動き回ってくれ・・・・・